あなたなら毎日来て貰っても良いわ

こんにちは、看護師の斎藤です。

最近の訪問でのエピソードをご紹介します。

Aさんは訪問看護介入前の事前情報では、認知症症状により新しいスタッフの介入にあまり気が進まない利用者さんでした。

介入当初は見慣れぬ顔のスタッフに緊張したご様子のAさんでしたが、訪問終了時には笑顔で優しく接して下さいました。

ある日の帰り際に「次は◯月◯日◯曜日の◯時ですね」とお声かけした所「あなたなら毎日来て貰っても良いわ」と笑顔で仰って頂けたのがとても嬉しかったです。

認知症について、まだまだ勉強し足りない事ばかりですが、自分なりに1番注意している事は相手の尊厳を守ることです。人生の先輩である方々に相応しい態度でいる事をいつも心がけています。

目線を合わせて目を見て話すこと、ケアを行う時には説明し納得してもらう事、声を掛けながら反応を見ながら行う事、当たり前の事ばかりですが学校で学んだ初心こそ大切な事はありません。

Aさんにもその気持ちが伝わったのか、私を受け入れて下さいました。

自分の体験を基に相手の気持ちに寄り添う事

認知症とは少し違いますが、私は産後にマミーブレイン(産後のホルモンバランスの乱れや睡眠不足による記憶力・理解力・判断力の低下している状態)を経験しました。

ずっと頭にモヤがかかった様な感覚で普段ではあり得ないミスをしたりして(お醤油を買った事を忘れて1日に2本買ったり、、、)こんな状態で仕事復帰出来るのか、育休終了が迫り毎日不安で泣いていました。

今ではすっかり元通りになり元気に働いていますが、当時を振り返ると認知症の方の不安な気持ちはこんな感じなのかな、と想像する良いきっかけになりました。

日々精進し、認知症の利用者さん、認知症の家族にどう関わって良いのか悩むご家族の方々の力になれればと思っています。

今年こそ半分読んで積読になってしまっている長谷川和夫先生の「ボクはやっと認知症のことがわかった」を読了したり、ユマニチュードの勉強をしたりしたいです!毎日30時間くらいにならないかな、、、笑

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